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今月の表紙 その201 伊丹三樹彦
飲食(おんじき)の青銅器の館 冬日射す
僕たちの「青玄」は、俳句散歩の会を各地で催す。この日は神戸散歩で、御影の白鶴美術館を訪ねた。冬日和に惠まれ、一行30名の顔は和んでいた。
御影の山手は芦屋と並んで高級住宅街である。六甲山系の麓になるが、この山は花崗岩で成る。地元では御影石という。それで風化した砂は白い。阪神間の道も白い。かかる風景の明るさに、関東から来た人々は感じ入る。
ここの出身だからあい・御影と名乗るラテン歌手が居る。80代の女性だが、限りなく明るい顔と声で唄いまくる。彼女に百歳まで唄って貰おう、というファンの会もある位だ。さて、この白鶴美術館だが、有名な酒造会社「白鶴」の当主が建てている。中国古代の青銅器を主とするコレクションを展示している。和風洋骨とでもいうか、コンクリート構造だが、桃山風御殿の印象。館蔵品は絵でないから褪色しない。為に窓からの採光も自由だし、展望も利く。庭前の燈籠は東大寺の写し。特別に許可を得たとは、学芸員の説明で知った。
(表紙題字 陳舜臣)
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