書標 2007.1月号
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検 定

 2004年に「京都検定」が誕生して大成功を収めて以来、各地方自治体では続々と地方検定を実施している。今では全国65箇所で開催されている。各自治体の商工会議所が主催・問題作成しているところがほとんどであるが、中には地元の高校生が問題を作成していたり(石川県の「ふるさと小松検定」)、市役所の職員有志によって主催されている検定(埼玉県和光市の「和光市検定」)など、ユニークなものも多々存在する。まさに百花繚乱といった感のある地方検定だが、今回は、地方検定を初めとして、全国のユニークな検定の数々をご紹介していきたい。地方検定のお試し用問題を、各書籍につき一問ずつご用意した。腕試しとして是非どうぞ。なお、地方検定で紹介した書籍は、基本的に全国の書店で入手可能なもののみをご紹介した。
 まずは全国のご当地検定を紹介した本から行こう。『ニッポンご当地検定BOOK』(山田五郎監修・日本文芸社・1,260円)は、全国の検定から代表的な18箇所を選んで、受験要綱と詳細・そして問題を紹介している。地方検定に興味を抱いた方への入門用として最も適した一冊。








関東地方の検定

 2006年から始まった江戸文化歴史検定の唯一のガイドブックが、『大江戸見聞録』(小学館・1,800円)である。2・3級の合格には必須の知識が1冊にまとまっている。本文は、江戸時代の人間が江戸を紹介するという形式での語り口調なので読みやすい。図版も多く、中学生用の日本史教科書を髣髴とさせるような分かりやすい作りである。
 問題:文化・文政時代(1804〜30年)の頃、そば1杯の値段は、浮世絵1枚の値段の何分の一だった?
 (答:2分の1)蕎麦が1杯16文、浮世絵1枚は32文。現在のかけそば1杯の価格で比較すると1文あたり約12〜14円。

 『大江戸東京の歩き方』(東京観光財団著・ダイヤモンド・ビッグ社・2,100円)は、東京シティガイド検定の公式テキストである。現代の東京の隠された魅力を知ることが出来る。本試験には、この問題集の中から70パーセントが出題されるそうで、対策には必須の1冊である。合格者は、有志で結成されている東京シティガイドクラブに入会する権利が与えられる。
 問題:東京タワーの正式名称は?
 (答:日本電波塔)1958(昭和33)年に完成。

 『東京検定』(泉麻人著・情報センター出版局・1,260円)は、純粋な検定ガイドの本では無いが、東京に関する細かい知識を得るにはうってつけである。東京観察歴50年になるという泉麻人だけに、問題のマニアックさもさることながら、解説自体も詳細かつ楽しいコラムとなっていて必読。
 問題:ゴジラに一番最初に破壊された東京の物件は?
 (答:銀座松坂屋)連続して服部時計店(現・和光)が破壊された。

 房総(千葉)学検定公式テキストブック』(ふるさと文化研究会編・国書刊行会・2,730円)は、今年の7月より始まった房総(千葉)学検定のガイドである。帯に「千葉県の魅力を世界に発信!」とある通り、千葉県の魅力的な要素がいっぱいに詰まっている。
 問題:千葉県の魚は何?
 (答:鯛)小湊・鯛ノ浦のタイが、日蓮上人の誕生にちなむ天然記念物のため。県の魚になったのは1989(平成元)年と歴史は浅い。




北陸地方の検定

 北陸にも数々の検定がある。「越中富山ふるさとチャレンジ」は、一般の部とジュニアの部と2つに分かれている。2006年11月に第1回が行われた。『越中富山ふるさとチャレンジ公式問題集』(北日本新聞社・1,000円)は、検定試験問題と同じ形式の択一式問題が320問収録されている。
 問題:産業技術総合研究所が開発し、富山県内で生産されている、世界一癒し効果があるとされるアザラシ型ロボットの名前は?
 (答:パロ)癒し効果はギネスブックにも掲載されたほど。各国の病院や老人ホームでも大活躍しているとか。

 金沢検定は、全国の地方検定の中でも最も難問とされている。第一回の初級試験の合格率はなんと5・6パーセント、中級に至っては2・2パーセントというから驚きである。その第1回の試験問題と第2回の実施要綱を収めたのが『金沢検定300問ドリル』(北国新聞社・1,000円)だ。この日本一の難度を誇る検定の来年への予習用として、本書を活用されては如何だろうか。
 問題:金沢名物とも言われている洋食・「ハントンライス」の名前の由来は?
 (答:ハンガリーの伝統料理をヒントにした、フランス語で「マグロ」を意味する「トン」を使った料理だから)
 昭和43年に創作された。外見はオムライスに似ている。現在では白身魚を使うことが多いとか。


関西地方の検定

 まず地方検定のブームの火付け役となった「京都検定」からご紹介する。2004年12月12日に始まったこの検定は、10,000人もの受験者を集めて大きな話題となり、各地に雨後の筍のごとく地方検定を生むきっかけとなった。公式のガイドブックには『京都・観光文化検定試験公式テキストブック』(京都商工会議所編・淡交社・2,100円)がある。
 過去の問題は『第一回京都検定問題と解説』『第二回京都検定問題と解説』(京都新聞出版センター・各1,000円)に収録されている。一級は、「京都の魅力を発信し、次世代に語り継ぐことが出来る」という高いレベルの内容で、論述式の問題が多く見るからに手強そうである。1級合格者には、京都産業大学日本文化研究所の特別客員研究員としての採用の道も開かれているそうで、単に教養を深めるだけではなく、実益も兼ねた検定となっている。2・3級は選択式の問題が中心でまだ難易度は低い。
 『「京都検定」の楽しみ方』(淡交社・1,260円)は、京都検定一級の合格者六名による共同執筆の書。京都のお勧めスポットガイドに、力試し用の問題も収められている至れり尽せりの内容である。
 問題:京都ことばの「エンバント」とはどういう意味か?
 (答:あいにく、折り悪しく)「塩梅」が語源と類推されるが不明。

 京都検定の好評に乗じて、子ども版の京都検定を作ろうと企画されたのがその名も「歴史都市・京都から学ぶジュニア日本文化検定」である。その副読本が『ジュニア日本文化検定テキストブック』(京都新聞出版センター・1,000円)である。オールカラーでビジュアルを多くしたページ構成は、子どもはもちろん大人も学ぶところの多い有益な内容となっている。ほかに全国の子供向けの検定には、「ジュニアかなざわ検定」、「佐世保こども検定」などがある。
 『奈良まほろばソムリエ検定公式テキストブック』(山と溪谷社・2,100円)は、京都と並ぶ悠久の古都・奈良の魅力を詰め込んだ本である。検定は2007年一月に第1回を実施の予定。
 問題:吉野山の観光名所・吉野ロープウェイは国内最古のロープウェイである
 (答:本当)1929(昭和4年)に開業した。

 明石名物・たこを中心とした魚介類の知識を競うユニークな検定が、「明石タコ検定」である。公式ガイドブックは『明石・タコ検定公式ガイドブック』(明石・タコ検定委員会・1000円)。この好評に乗じてか、「香住カニ検定」、「唐津・呼子イカ検定」などの魚介類に関する検定が各地で続々と登場している。「香住カニ検定」は、正解の数だけ、その日に水揚げされたセコガニ(松葉ガニのメス)を貰えるという特典がある。さらに最高特典賞として、松葉ガニが一匹授与されるというからカニ好きにとってはたまらない検定である。
 問題:タコには味覚がある?
 (答:ある)神経が発達した結果、人間の100倍のレベルの味覚を持っているとのこと。


中国地方の検定
 
 『「岡山検定」公式テキスト』(吉備人出版・2,000円)は、実践形式の問題集というよりは、岡山県に関する知識を純粋にテキストとしてまとめた1冊。
 問題:笠岡地方の海岸に生息する、「生きた化石」と呼ばれる動物は?
 (答:カブトガニ)1928(昭和3)年に国の天然記念物に指定された。


四国地方の検定

 『伊予っ子検定 その1』(アトラス出版・900円)は、実際に実施されている検定のテキスト本ではないが、松山について広く深く知るためにはうってつけの1冊である。「観光施設」、「名所・旧跡」、「道後温泉」などの16の題目から、選択式問題が100問収録されている。41点以上取れれば「松山普通人」だそうだ。地元の方ならずともチャレンジしてみてはいかがだろうか。
 問題:松山名物・五色素麺の色は、白・赤・茶・黄と、もう一色は何?
 (答:緑)鶏卵、抹茶、梅肉、そば粉を混ぜた素麺に素地の白を加えて五色。1722(享保7)年に誕生。徳川吉宗や近松門左衛門も好んだ。


九州地方の検定

 九州地方の公式な検定の解説本は数多く出版されているが、地元の書店でのみ購入可能で、あとはお取り寄せになるものがほとんどである。ここでは、全国で入手可能な、九州に関する知識を得られる、「擬似検定本」とでも呼ぶべき書籍をご紹介したい。
 『クイズ「まるごと! 福岡」』(メイツ出版・1,050円)は、タイトルの通り福岡に関する豆知識をクイズ形式で紹介した1冊。答えはすぐに分からないようにランダム形式で掲載されているのがユニークだ。最後には紙上博多弁講座も載っている。
 問題:福岡県田川を中心に活動する「筑豊のビートルズ」と呼ばれるコピーバンドは?
 (答:フライング・エレファンツ)1973(昭和48)年に結成。アビーロードスタジオでの録音経験もある。

 『めざせ! 鹿児島知っちょいどん』(西正智著・高城書房・1,050円)は鹿児島の物知りになることを目指したクイズ集。入門クイズから、超難問の「たまげたクイズ」まで、7章のランクに分かれており、最終章ではあなたの「鹿児島度」を図ることが出来る。
 問題:アメリカ占領下の奄美で流通していた通貨の名前は?
 (答:B円)米軍政府のB型軍票を使用したため。

 『沖縄力検定』(沖縄文化を愛する会編・ジャニス・882円)には沖縄に関するクイズを77問収録している。
 問題:沖縄県は缶詰の消費が日本一である。本当かウソか。
 (答:本当)アメリカ占領時代の食文化の影響。


各種検定・資格

 さてここからは趣向を変えて、数多く存在する検定・資格を紹介していこう。こんな面白い検定があるんだ! と笑って読むもよし、こんな資格があるなら取ってみようと一念発起するもよし。あまり知られていなくて、珍しいものを集めてみた。参考にしていただければと思う。

ガイド

 ではまず、どんな資格があるか調べるため、ガイドのご案内。『資格全ガイド取り方選び方BEST750』(池田書店・1,575円)『資格取り方・選び方オールガイド』(日本文芸社・1,575円)など、資格のガイドはたくさん発行されている。目的に合わせた資格の選び方やその勉強法も載っており、便利。

 ペリカン社から発行されている「なるにはBOOKS」のシリーズは現在137点、少年少女の夢を応援することを目的とし、現代社会のほとんどの職業をカバーする最大の職業ガイドだ。『美容師になるには』(石田素弓著・1,229円)『建築家になるには』(菊岡倶也著・1,229円)といった一般的な職業から、『おもちゃクリエーターになるには』(トイジャーナル編集局・1,229円)『船長になるには』(今井常夫・大森洋子著・1,229円)など、みな一度は憧れるがなかなか口に出せなかった夢を、現実にすることができるシリーズ。

 『13歳のハローワーク』(村上龍著・幻冬舎・2,730円)は、年功序列などの社会の仕組みが変化してきた中、本当にやりたいことを仕事にするためのガイドとして、子供だけでなく多くの大人にも影響を与えた1冊。やりたいことが見つからないという若者が増えた今、何が好きかを入り口にし、514種類の仕事を紹介していく。仕事に対する考え方そのものも教えてくれるお勧めのガイドだ。

資格案内〜料理編〜

 調理師だけでなく、食に関する資格はたくさんある。それだけ人々の関心が高く、生活に密着しているからだろう。『料理と酒の仕事と資格』(同文館出版・1,365円)は、そんな競争は激しいが不滅の職業に就くための、資格やスクールのガイド。食べることが大好きな人、誰かに「おいしい!」と言われると嬉しくなる人は、一度読んでみると人生変わるかもしれない。知識と経験を必要とするものが多く、個人で取るのはすこし難しい資格もあるが、その多彩さはぜひ紹介したい。
 お菓子のプロ、製菓衛生師になるためには『製菓衛生師試験問題集』(全国製菓衛生師養成施設教会編・調理栄養教育公社・1,260円)『解いてわかる製菓衛生師試験の手引き』(大阪あべの辻製菓専門学校編・柴田書店・2,730円)が出ている。一粒何百円もするチョコレート、宝石のように美しいケーキ、そんな食べるのがもったいないような芸術品を生み出すクリエイティブな職業として、若い人に人気のパティシエ。最近のスイーツブーム、カフェブームに乗り、需要が増えている。

 お菓子ときたら、次はやっぱりコーヒーだろう。コーヒーの専門家をバリスタと呼ぶが、これはエスプレッソを入れる人という意味で、特に公式な定義や資格があるわけではない。日本でバリスタと称されるのは、経営全般を行うオーナーバリスタや、企業でバリスタ教育を受け持つインストラクターである場合が多い。

 『バリスタ教本』(「カフェ&レストラン」編集部編集製作・旭屋出版・1,680円)は、カフェでお客様と近距離で接するバリスタの身だしなみや接客術から、焙煎の技術、トレーニング法、マシンや道具の案内まで、本場のプロ自ら解説してくれる教科書。カフェオレにかわいいハートやパンダの絵を描くのなんて序の口、『トップバリスタの技術』(「カフェ&レストラン」編集部編集製作・旭屋出版・2,100円)と併せてどうぞ。

 コーヒーに負けず劣らず人気のソムリエ。ワイン専門の給仕人としてサービス技術だけでなく、豊富な知識と経験を必要とする。こちらは日本ソムリエ協会と全日本ソムリエ連盟が資格として認定しており、本場フランスでは国家資格として扱われている。ソムリエの教則本はたくさん発行されており、書店に専用のコーナーもあるほどだ。代表的なものに『ワイン受験講座2006』(アカデミー・デュ・ヴァン編・成隆出版・2,625円)など。飲食サービス業従事歴が必要ない資格にワインアドバイザーなどもあり、ワイン愛好家の登竜門となっている。

 また、ワインだけでなく付け合せの知識も必要と、『チーズのソムリエになる』(久保田敬子著・柴田書店・2,940円)なども登場し、その種類の豊富さに驚かされる。チーズはサービスする人の力量で味わいがまったく違ってくる、とてもデリケートな食べ物。よいチーズの見極め方、美味しさを保つケア方法、カッティングの技術といった基本から、美味しそうな盛り付け例、場面に合わせたセレクト、はては食べたいと思わせるトーク術まで、サービスマンだけでなくチーズ愛好家必携の1冊。

 ソムリエはソムリエでも、お次は野菜のソムリエ、ベジタブル&フルーツマイスターを紹介しよう。野菜・果物の専門家として、日本ベジタブル&フルーツマイスター協会が実施する検定だ。日々の食事に欠かせない野菜・果物であるが、種類、旬、栄養価、保存方法、食べ方など、意外と知らないことが多い。安全で美味しい野菜の知識を『ベジフルダイアリー』(日本ベジタブル&フルーツマイスター協会・1,365円)で学ぼう。

 年末年始と、人を招いてテーブルを囲む機会が増える。そんな時に気になるのが、テーブルのコーディネート。招待する人、場面に合わせたセッティングをするのは、意外に難しい。『テーブルコーディネーターの仕事』(優しい食卓・2,500円)は、セッティング、ディスプレイ、パーティプロデュース、商品企画、イベント、産地プロデュースと、その多岐にわたる仕事を現場から伝える。モノと人を結びつけ、よりよい生活を提案する職業だ。「食空間と生活文化ラウンドテーブル(略称TALK)」が主催するテーブルコーディネーター資格制度向けには『TALKテーブルコーディネーターテキスト』(優しい食卓刊・基礎2,500円・中級4,801円)も発行されている。

 文化そのものにも大きく関わってくる食。日本食という世界に誇る文化を残すことは、非常に重要なことである。食育基本法が制定され、食に対する関心はますます高まってきている。『フードコーディネーターというお仕事』(シンコーミュージックエンタテイメント・1,680円)では、食に関わるものすべてが仕事という、総合的な存在フードコーディネーターを紹介する。これまでは撮影や商品メニュー開発と、企業に協力する形が多かったが、これからは生活そのものをコーディネートする存在として期待されている。

検定案内〜趣味・雑学編〜

 定年後の生きがいに、家族の絆に、人生をより豊かにするために、趣味を大切にする人が増えてきた。そしてその発表会代わりに、検定合格を目指す人も。

 2006年11月19日実施された「きもの文化検定」の公式テキストとして、全日本きもの振興会から『きものの基本』(アシェット婦人画報社・2,100円)が発行された。柄、小物などの基本知識から、手入れや立ち居振る舞い、通過儀礼と装いといった着物に関する全般的なものを学べる。着物好きにはありがたい1冊だ。特別な場面だけでなく、日常の普段着にも着物を楽しもうという人が増え、現代風にフリルの襟に花柄の足袋と、自由な感覚のコーディネートも目に付くようになった。お正月は、着物を着て町に出よう!

 これは趣味を少し超えるかもしれないが、『ジュエリーコーディネーター検定』(柏書店松原・3級2,520円・2級2,625円)は、日本ジュエリー協会が実施する検定。宝石や貴金属の素材、製造法といった商品知識は、ジュエリーの販売に必要であり、また指によって似合う指輪の見立て方などはプライベートにも役立つ内容だ。

 美容師は有名だが、日本メイクアップ技術検定協会認定のメイクアップ技術検定はご存知だろうか。『メイクアップ技術検定試験公式テキスト』(日本能率協会マネンジメントセンター・5040円)は、4〜1級に全対応の公式テキスト。例えば3級は、ナチュラルメイクが60分内に出来ることに加えて、テクニカルと学科でテストされる。お洒落が好きな人に、ぜひ薦めたい。

 森林伐採、二酸化炭素による温暖化、環境問題は深刻な状況を迎えている。ゴミを減らしたり、電気カーに買い換えてみたりと、個人でもできる環境対策は多いはずだ。『緑・花文化の知識認定試験公式全問題集』(東京書籍・1,995円)は、そんな時にとても役立つ検定。21世紀のまちづくりに必要な人材育成と、植物について楽しく学ぶきっかけ作りを目指す。散歩の途中に見つけた道端の草花の名前や、その花の由来や文化が頭に浮かぶようになれば、もっと自然のことを大切に暮らしていけるのではないか。

 環境絡みでもうひとつ紹介しよう。日本の象徴、富士山の検定が新しく登場した。公式テキストは、『富士山検定』(富士山検定協会・スキージャーナル・2,100円)。自然、地質、気象、歴史、文化など、あらゆる側面から富士山に関する知識を問う。

 去年の甲子園は盛り上がった。なんだかんだ言っても、日本人は野球が好きである。『プロ野球検定試験』(氏田秀男著・KKベストブック・T U各1,155円)は、これまで蓄積してきた野球への知識を試せる、いい機会となろう。といっても一朝一夕の知識で解ける問題ではなく、長年野球を愛好していないと太刀打ちできない内容。抜き打ちでお父さんに出題してみよう。

 さらに、野球界の中でも特異な存在阪神タイガースには、それだけの検定がある。球団承認の合格証と認定カードがもらえるとあって、ファンにはたまらないようだ。グッズとしての価値だけでなく、阪神への愛の証としてファン必携。歴史、人物、記録と一般常識が出題されるのだが、かなり難しい。対策本、『阪神タイガース検定 攻略BOOK』(宝島社・1,000円)も出ているので、ぜひトライしてみてはいかがだろうか。

 英検ならぬ、映検も世間の注目を集めている。第1回の試験結果より参考までに言うと、4級合格者は67パーセントと高いが平均点は44点と低い、難易度の高い検定だ。『映画検定 公式テキストブック』(キネマ旬報社・2,100円)『映画検定 公式問題集』(キネマ旬報社・全2冊・各1,365円)で、合格を目指そう。見るべき映画100本や、俳優100人、用語集、データ集と、かなり勉強が必要。目指せ、映画の達人!

 インターネット上で手軽に受験できるとあって、Yahoo! インターネット検定が最近人気を集めている。手順はYahoo! のサイトで気になる検定を選び、申し込みから受験までパソコンの画面の案内に従うだけ。ちょっとした力試しにはぴったりだ。内容もデジカメ検定やゴルフ検定、食育検定、フレンチ&ワイン検定と、趣味を充実させるものばかり。公式テキストはそれぞれインプレスから発行されており、最新刊は『落語「通」検定 粋に楽しむ落語』(落語協会監修・インプレスジャパン・1,554円)。

 最後に、お遊びだが興味深い検定を紹介しよう。ビジネス、マナー、恋愛、知識といった、大人の四大要素を試すことができる、『大人力検定』(石原壮一郎著・文藝春秋・1,050円)だ。近頃の若い人も、これさえ突破していれば立派な大人としてやっていけるだろう。問題を解いていく内に、みるみる大人力が身についていくのを実感出来る。ただ、この結果をあまりまともに取らないことも、大人力といえよう。

 よりまともな常識力を身につけたい人には、『日本常識力検定試験 問題集』(キプリ・1,260円)というのもある。こちらはSPIなど、就職活動にも役立つ。経済や法律の仕組みから、煎茶の入れ方といった日常的な常識まで、細かく学べる検定。社会から常識を教わる場が減り、こういった検定が必要となってきた。

 実際に検定が行われているもの、対応書籍が発行されているものと限定しても、紹介しきれないほどあった。自分の趣味にあった検定を探してみるのも面白いだろう。