 |
思いがけない本に出会うような事がしたい。
そんな出発点からジュンク堂書店の店員による「連想本棚」を、はじめます。
ルールは簡単。
はじめの一人が1冊の本の題名を投げかけます。
受け取った人は、 その本の内容やキーワード、舞台、登場人物、主題などから連想される本をつないでゆきます。
その本から何を連想するか?たとえば『吾輩は猫である』。
まず、夏目漱石、明治、文豪、イギリス、ホトトギス、苦沙弥(くしゃみ)先生、猫、名前…どう受け取ろうと、自由。
その本を選んだ理由を200字程度で説明し、そこからまた次の人が連想を広げます。
本の内容紹介だけでない「それまでの選書(した人)に対してどう向き合うか」というコミュニケーション。
既存の書評やブックリストとは一味違った、一見バラバラの本のつながりが生まれてくることを祈って、船出です。
自分だったら何を選ぶかな?と一緒に考えていただければ、この上なく嬉しく思います。 |
|
|
※連想本棚は2010年6月21日に完結しました。
沢木耕太郎ノンフィクション 8
沢木 耕太郎 著
出版社 文藝春秋 3,465円(3,300円+税)

|
|
扉といえばドラクエの『旅の扉』・・・「扉」→「旅」と連想しました。
旅の本といえば沢木耕太郎の『深夜特急』。誰かから薦められて読んで、どハマリしました。ベッドに寝転びポテトチップスを食べながらスリリングな旅の世界に浸る。そんな私は「深夜特急」というよりは「寝台列車」という感じでした。
この「連想本棚」も本で巡る知的トラベルと言えるのではないでしょうか。とても楽しいので是非お試しください。
(第31走者:那覇店文芸担当 山口)
|
|
武士の家計簿
磯田 道史 著
出版社 新潮社 714円(680円+税)

|
|
食の描写といえば池波正太郎、そして江戸の暮らし。
本書は実在の家計簿を基に当時の日常生活をリアルに描き出す。こんな地味な本がヒットするとは、入院(当時のゼミでは院進学をこう呼ぶ)を一時でも志した者としても、ゼミの後輩としても嬉しい限りである。
しかも映画化が決定!
主演は堺雅人&仲間由紀恵。『武士の一分』を超えるか?
(第30走者:ロフト名古屋店 店員)
|
|
父親
遠藤 周作 著
出版社 集英社
780円(743円+税)

|
|
暗黒世界に生きるマフィアにも、父親的存在のボスがいる。家族という単位の中で生き、仲間を守っている。私が紹介する「父親」という本は、娘の許されぬ不倫という恋を通して描かれる父と娘の物語だ。
かつての自身の初恋が時代を超えて娘の恋へとつながってゆく。会社を愛し、家族を愛し守ってきた彼が娘に伝えたい思いとは。母と子のような結びつきではなく、社会の枠組みの中で結ばれていく父と子。
どんな世界においても父親の存在は確かにある。そしてその姿はどこか切なく、悲しく、そして愛おしいと思うのです。
(第29走者:新宿店実用書担当 岩崎)
|
|
 |
扉は閉ざされたまま
石持 浅海 著 出版社 祥伝社
880円(838円+税)

|
|
全ての「犯罪」は悪なのか?そう考えさせられる作品が多いのは、ミステリ作家の石持浅海。その中で一番インパクトがあるのは「扉は閉ざされたまま」。この作品の主人公は人を殺す。が、その行為が本当に「悪」と言い切れるのか?私は読んだ後、ずっとそのことばかり考え込んでしまいました。また、ミステリとしても素晴らしい作品なのですが、これまた頭を使う・・・うーん、本当に色々と頭を使う作品だ。
(第28走者:藤沢店 店員)
|
|
禁断のパンダ 上
拓未 司 著 出版社 宝島社 500円(476円+税)

|
|
一言で食べられないと言っても理由はいろいろあります。「食べ物ではない」のはもちろん一つの理由ですが他にも「高価」「稀少」「ゲテモノ」など色々。この小説には一般庶民とは縁遠いほどおいしそうな料理の描写が随所に出てくる。偏執的なまでに職の描写にこだわった本格的美食ミステリー。是非一度ご賞味あれ。
(第27走者:新宿店 店員)
|
|
ゴッドファーザー 上
マリオ・プーヅォ 著 一ノ瀬 直二 訳 出版社 早川書房
924円(880円+税)

|
|
「ギャング」とは、アメリカでは若者の犯罪集団をさすことが多いそうですが、同じ犯罪集団でもこちらは『大人の』犯罪集団、「マフィア」の物語。アメリカ社会に生きるイタリア系移民一族の栄光と悲劇。マフィアのボス、ビトー・コルレオーネは助けを求めるもの(家族)には協力を惜しまずどんな問題も解決してやります。映画の中で報復として、愛する馬の首を馬主に届けたシーンは何度観ても衝撃的です。
(第26走者:新潟店 店員)
|
|
 |
心臓を貫かれて 上
マイケル・ギルモア 著 村上 春樹 訳 出版社 文藝春秋
700円(667円+税)

|
|
バビロンと言えば旧約聖書の悪徳の街ですね。『バビロンに帰る』と同じ村上春樹による翻訳で、印象深い犯罪ノンフィクション『心臓を貫かれて』をご紹介します。死刑に処された殺人犯の弟が、恵まれない家庭環境の中で次第に蝕まれていく兄の精神を、克明に描き出します。トラウマが致命的なまでに人生を変えてしまう、そのどうしようもない残酷さが読者に無力感・絶望感を呼び起こします。
(第25走者:藤沢店社会担当 佐藤)
|
|
かわいいフェイク・スイーツのつくり方
氣仙 えりか 著 出版社 グラフィック社 1,365円(1,300円+税)

|
|
「楽しい昆虫料理」の料理写真があまりにインパクトが強くて、自分にはとても食べられないと思いました。「食べられない」→「食べ物ではない」→「贋物」、そして食後にはデザートでしょ、ということで「フェイク・スイーツ」です。紹介されるスイーツはどれも本物そっくり、目の前にだされたらまちがえて食べてしまいそうです。つくり方のはもちろん、材料とその入手先まで紹介されている、お薦めの1冊です。
(第24走者:名古屋店理工書担当 大竹)
|
|
陽気なギャングが地球を回す
伊坂 幸太郎 著 出版社 祥伝社 1,850円(1,762円+税)

|
|
葛藤や悩みを吹き飛ばすのなら、痛快にスラスラと読めるものが良いのではないだろうか。個性豊かな四人が巻き起こす痛快なアクション。非日常的でありながら、どんどんとその世界に引き込まれてしまう。こんな日常も、少しだけうらやましい、と思ってしまいます。
(第23走者:池袋本店 店員)
|
|
 |
バビロンに帰る
スコット・フィッツジェラルド 著 村上 春樹 編訳 出版社 中央公論新社
1,260円(1,200円+税)

|
|
『ヒストリエ』の主人公、エウメネスがやがて仕えることになる古代世界の覇者アレクサンドロス。彼はペルシアから遠くインドまで征服の途につくが、兵の疲労が蓄積し、やむなく帰還。直後、32歳の若さでバビロンにおいて急逝した。さて、「帰還」「バビロン」というキーワードで咄嗟に思いついたのが、フィッツジェラルドの短編『バビロンに帰る』。いつ読んでも胸のどこかが痛くなる佳品だ。
(第22走者:池袋本店社会担当 石川)
|
|
楽しい昆虫料理
内山 昭一 著 出版社 ビジネス社 1,680円(1,600円+税)

|
|
コロンブスが新大陸を発見したとき、周囲からは「そんなこと誰にでもできる」と言われたそうです。そこで彼は卵を立ててみせ「誰にでもできる事でも、それに気付き初めて実現した、そこに意義が有る」・・・なんて言ったとか言わなかったとか。
今現在普通の事でも、初めの一歩は何にでもあったのですね。将来昆虫しか食べられない日が普通にくるとしたら(生態系の崩れ等で・・・)、はじめての一歩はぜひこの本で。
(第21走者:札幌店理工書担当 西野)
|
|
そのぬくもりに用がある
山口 隆 著 平間 至 写真 出版社 角川学芸出版 1,850円(1,762円+税)

|
|
図らずもモテキ=モテ期を迎えた「モテない男」が陥るのは「自分は本当に受け入れてもらえるのだろうか?」という身勝手な自意識のカラまわりだ。「そのぬくもりに用がある」なんて言葉を恥ずかしげもなくタイトルに掲げた本書は、そんな自意識過剰さを吹き飛ばす力に溢れた一冊。
収められた山口の言葉と平間の写真はみっともないくらい正直で、葛藤や悩みをかなぐり捨てて目の前の人間に語りかけているかのようだ。
(第20走者:池袋本店芸術担当 下田)
|
|
 |
ヒストリエ vol.1
岩明 均 著 出版社 講談社 560円(533円+税)

|
|
古代地中海世界といえば、現在アフタヌーンで『ヒストリエ』を連載中の岩明均。その著者が以前出した『ヘウレーカ』はハンニバルが活躍した時代、シラクサの陥落を描いています。
『ローマ人の物語』を読んでみたいけど、予備知識に乏しい自分はまずマンガから始めました。でも彼の作品は容赦なく人が死んでゆくので、読んでいて辛くなる面も・・・。絵やコマ割りに奇妙な間合いがあるので「今の表情は何?」と、どんどん物語に引き込まれて止まりません。
(第19走者:池袋本店文庫・新書担当 北山)
|
|
船の百科事典 ビジュアル版
トニー・ギボンズ 編 小島 敦夫 訳 小林 則子 訳 出版社 東洋書林
26,250円(25,000円+税)

|
|
ポルトガルは大航海時代、多くの新航路を発見し、ヨーロッパとアジアの”距離”を縮めました。ポルトガルがこの時代主役になれたのは、ヴァスコ・ダ・ガマなどの優れた人材の力も大きいですが、当時最先端の造船技術を持って造られた船の存在も大きいです。多くの時代で世界の距離を縮めてきた船、その変遷が詰まった一冊です。
(第18走者:札幌店理工・医学書担当 升)
|
|
モテキ 1
久保 ミツロウ 著 出版社 講談社 610円(581円+税)

|
|
悪妻というが、妻になってくれる女性がいるだけで幸せだということに、賢人ソクラテスは気付いていただろうか。現代日本には、彼女すらできない男がひしめいているというのに・・・。
彼女は欲しいが、そんな甲斐性もなければ振られるのが怖くて告白もできない。もてない男のしょうもない葛藤を、男心の分かる女性マンガ家久保ミツロウがコミカルに描く本作は、恋に臆病な野郎共に是非おすすめの一冊です。
(第17走者:池袋本店コミック担当 小林)
|
|
 |
ローマ人の物語 3 ハンニバル戦記 上
塩野 七生 著 出版社 新潮社
380円(362円+税)

|
|
主人公のトリッキーでクレバーな戦術と豊富な運動量は、相手を圧倒し我々観衆を魅了する。しかし、ベンチワークの拙さと敵の堅守、そして若きライバルの出現が、彼を勝利の栄光から失意の敗北へと向かわせる。
ピッチ上の出来事の如き、古代地中海の覇権を巡る二人の男の物語。
(第16走者:大阪本店人文担当 岡)
|
|
ようこそポルトガル食堂へ
馬田 草織 著 出版社 産業編集センター
420円(400円+税)

|
|
北村薫といえば、去年満を持して直木賞を受賞。その直木賞を1950年に受賞したのが檀一雄。
檀一雄が愛してすみついてしまった街がポルトガルのサンタ・クルスです。この本を読めば、その理由の一端が見えてくる気がします。
鰯の塩焼きにカステラの原型パン・デ・ロー、蛸の炊き込みご飯等などポルトガルにはどこかほっとされられるメニューがいっぱい。ボリュームもたっぷり。今では日本人にとってあまりなじみのない国になってしまったポルトガルですが、この本を読めばポルトガルに行きたくなること必至です。(第15走者:三宮店人文書担当 谷口)
|
|
ソクラテスよ、哲学は悪妻に訊け
池田 晶子 著 出版社 新潮社 420円(400円+税)

|
|
夏目漱石の妻・鏡子。森鴎外の妻・志げ。いずれも文豪の妻として、また「悪妻」として挙げられる名前です。モーツァルト・トルストイ・ナポレオン等世界の偉人も「悪妻」持ちとして有名ですが、ソクラテスの妻・クサンティッペほど時代も地域も越えて語り継がれる「悪妻」はいないでしょう。
池田晶子によるこの仮想対話集を読むと、もしかしたらソクラテスよりも面白い人物だったのかも?とついつい妄想してしまいます。
(第14走者:那覇店雑誌担当 渡慶次)
|
|
 |
ヨハン・クライフ美しく勝利せよ
フリーツ・バーランド 著 ヘンク・ファンドープ 著 出版社 二見書房
1,680円(1,600円+税)

|
|
「足は歩くためにある」?フッ・・・。足はボールをける為にあるのさ。王国ブラジルでも母国イングランドでもない小国オランダを率いた20世紀最大のフットボーラーの描いた最高の芸術1974年W杯。
映画のJ・L・ゴダール同様100年で唯一無比の革命を成し遂げたJCはまさにジーザス・クライストに他ならない。クラウゼヴィッツやリデル・ハートを片手に調和と混沌の瞬間美を堪能しないか?
(第13走者:大阪本店理工書担当 土井)
|
|
六の宮の姫君
北村 薫 著 出版社 東京創元社 609円(580円+税)

|
|
太宰治が敬愛した芥川龍之介。その芥川の短編「六の宮の姫君」に秘められた謎を中心に物語は進みます。この謎解きの過程で、所謂「本の虫」である《私》は、作品同士の繋がりや創作に至った背景に気付いていきます。その様子にも驚かされますが、小説の中で実在の小説について語られているのは、まるで入れ子細工をみているかのようで不思議です。改めて本を読むことの喜びや感動を確認するのもいいものです。
(第12走者:西宮店 店員)
|
|
草枕
夏目 漱石 著 出版社 新潮社 420円(400円+税)

|
|
ハンニバル・レクター博士が警官を惨殺し、まんまと脱獄するシーンは、映画『羊たちの沈黙』でもショッキングな場面の一つ。その迫力とは対照的に、静かに流れているのはカナダのピアニスト、グレン・グールドが弾くバッハの『ゴルドベルク変奏曲』です。変人とも呼ばれたグールドが愛読していたのが、夏目漱石の『草枕』だったとか。人工的な美を追求した彼が東洋のモダンさに魅かれたというのは、どこか納得できる気もします。
(第11走者:盛岡店 店員)
|
|
 |
鼻行類
ハラルト・シュテュンプケ 著 日高 敏隆 訳 羽田 節子 訳 出版社 平凡社
840円(800円+税)

|
|
詩人は語る、「わかりきったことをいうけれど、足は歩くためにあるのである」と。歩くこと、進化の過程で海から陸へと上がった生物に与えられた権利。我々の祖先は、二足歩行を開始したことでヒトへと進化した。
歩くことは進化すること?生命誕生から約40億年。様々な生物が誕生し、そして消えていった。
『鼻行類』。鼻で歩く、驚くべき哺乳類の観察記録・・・
(第10走者:福岡店理工書担当)
|
|
太宰治全集 10
太宰 治 著 出版社 筑摩書房
924円(880円+税)

|
|
選書理由の「孤高」をキーワードに。全集の中のこの巻は、エッセイを集めたもの。この中の「徒党について」という短い文章の中で「孤高について述べています。だれもが自分だけは違うと思いながらも「徒党」の中に入っているところがあると思いますが、太宰もまた同じようにもがいており、共感を呼びます。
喧嘩腰の文章「川端康成へ」や、死の直前の「如是我聞」ほか、太宰治を感じながらどこからでも読める1冊です。
(第10走者:大分店人文担当 千綾)
|
|
ハンニバル 上巻
トマス・ハリス 著 高見 浩 訳 出版社 新潮社
740円(705円+税)

|
|
食事をしに店に入って、自分が料理にして食べられてしまったら恐ろしいですね。
人間が人間の肉を食べる行為をカニバリズムといい、宗教的な儀礼として、また殺人者が快楽を求めて行った歴史があります。
小説の中で有名なのがトマス・ハリスのハンニバル・レクター博士です。彼は自分の患者を含め、殺した人間の肉を食しました。
これまた恐ろしいですね。
(第9走者:札幌店人文担当 喜田)
|
|
 |
足考
高木 護 著 出版社 未来社
2,100円(2,000円+税)

|
|
哲学者と詩人、さてどちらが世の役にたたないか?
哲学者が顔について考えるとき、
詩人は自分の足をみつめる。
人間じぶんの顔は見ることができないからね。
唯一無比な詩人が贈る、足についての哲学。
(第8走者:福岡店人文担当 細井)
|
|
黒い文学館
生田 耕作 著 出版社 中央公論新社
720円(686円+税)

|
|
このタイトルで思い浮かぶのは、『フランスの愛書家たち』(サバト館)。訳者はこちらも生田耕作。
京都の古本屋のような新刊書店で買ったのか、靴を脱いで上がる、サロンのような古書店で買ったのか、定かではありません。
その時に買ったもう1冊がこれ。この人の、風貌、またその人生そのものに孤高でまた独断に満ちた読みにくい文章。それなのにか、それゆえにか、不思議な魅力を感じます。それはおそらく、ここにあげられた作家に対する偏愛。それが心地よいのです。
(第7走者:松山店人文担当 鳥羽)
|
|
注文の多い
料理店
宮沢 賢治 著 小林 敏也 画 出版社 パロル舎 1,470円(1,400円+税)

|
|
国際共通語エスペラント。日本では二葉亭四迷や柳田國男、宮沢賢治などエスペランティストと呼ばれる人達が熱心に普及活動したそうです。賢治は、作品の中に登場する架空の理想郷に「岩手(いはて)」をエスペラント風にしたイーハトヴ(Ihatov)と名付けました。本書はかつて「イーハトブ童話」と銘打たれて出版されました。
『いろいろ能書きが多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。もうこれだけ』です。
山猫軒
(第6走者:COMICS町田店店長 坂本)
|
|
 |
見られることの
権利 顔論
鷲田 清一 著
出版社 メタローグ
2,548円(2,427円+税)

|
|
「人物の名を語ること、それは顔を表現することである」(レヴィナス)。「固有名」と聞いて、エマニュエル・レヴィナスというフランスのユダヤ人哲学者の名前が思い浮かんだ。レヴィナス思想のキーワードのひとつ、「顔」。顔が持つ意味とは何だろうか?
ただし、レヴィナス本は難解すぎて読めません。途中で挫折します。レヴィナス同様、「顔」について考えた日本の哲学者がいます。その本を紹介します。
(第5走者:新宿店 人文担当)
|
|
愛書狂 新装
G.フローベール (他)著 生田 耕作 編訳
出版社 白水社
3,262円(3,107円+税)

|
|
このお題を見た瞬間イメージしたのが、魔は「魔宮」、木は「本棚」、書名は「愛書狂」。この本は、19世紀フランスの名だたる「ビブリオマニア」=愛書狂たちの話だ。己の魂までも投げ与え、手に入れた愛書が並ぶ「魔宮」と化した「本棚」に囲まれ悦楽に浸る。そんなビブリオマニアたちが遺した「愛書小説」。
私の「愛書狂」はそんなに広くない私の本棚の、一番いい場所に今も陣取っているのである。
(第4走者:池袋本店 人文担当)
|
|
エスペラント
田中 克彦 著 出版社 岩波書店 777円(740円+税)

|
|
演劇という独自の空間の中のみで存在し得る表現する言語「せりふ」。「表現」を突き詰めると、ふと浮かぶのが魅惑の人工語エスペラントです。ひとつの言葉を習得するだけで全世界の人とつながることが出来る。エスペラントのホントのところはどうなのか?
垣根を外すことイコール自由ではないのがよくわかります。
(第3走者:西宮店店長 角石)
|
|
 |
名前の
アルケオロジー
出口 顯 著
出版社紀伊國屋書店
861円(820円+税)

|
『タイトルの魔力』というお題は、いろいろな連想が出来る。「タイトル」にこだわるか、「魔力」に行くか。「タイトル」にこだわるなら、この本が面白い。
フーコー、レヴィ=ストロースを背景に、名前の裏にひそむ権力作用に鋭く迫る快著。
柄谷行人「固有名」論への痛烈な批判が圧巻。 |
|
魔の木
P.スローターダイク 著 高田 珠樹 訳 高田 里恵子 訳 出版社 岩波書店
2,835円(2,700円+税)

|
『タイトルの魔力』というお題には、いろいろな連想が出来る。「タイトル」にこだわるか、「魔力」にこだわるか。やはり、ここは「魔」の文字にこだわりたい。本書は、現代ドイツの哲学者スローターダイクの不思議な小説。
「メスメリズム」(=催眠法)で一世を風靡したメスマーの活躍を中心に、18世紀における精神分析の成立を描く。一気に時代を駆け下るラストが印象的。 |
|
せりふの構造
佐々木 健一 著 出版社 講談社 959円(913円+税)

|
『タイトルの魔力』というお題には、いろいろな連想が出来る。
「タイトル」にこだわるか、「魔力」にこだわるか。やはり、ここは「魔」の文字にこだわりたい。「〈間〉は〈魔〉やぞ。」と言い続けた先輩俳優を思い出す。
お題と同じ著者のこの本を、選んでおこう。 |
|
 |
第2走者:難波店店長 福嶋からの電話
「連想なんて、一本道で回すよりも枝分かれさせた方が面白いはずです。
事務方にはお手数だけど、1つの本がどこまで、どのように広がっていくかを楽しむために、
私は3冊を推薦本として選びます。頑張ってください。」
|
|
 |

タイトルの魔力

作品・人名・商品のなまえ学
中公新書 1613
佐々木 健一 著 出版社 中央公論新社
「ん」からはじめてみよう。
書店を訪れ、思いもよらぬ本に出会った時に脳内で弾ける「ん?」。
我々の目を奪ったのは「著者の表現行為と商品としてのネーミングが衝突する場所」である“書名”だ。本書は書名を含めたあらゆる “作品・人名・名前”に美学の見地から迫る。
この連想本棚では今後夥しい数のタイトルが紹介されていく。その閲覧をより刺激的な体験へと導く起爆剤として本書を推す。(第1走者:ロフト名古屋店 人文担当 若竹)
|
 |
|