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完全なる首長竜の日

ジャンル 文庫・新書 宝島社文庫

書名カナ カンゼンナル クビナガリユウ ノ ヒ

著者名カナ イヌイ,ロクロウ

発行年月 2012年01月

サイズ 文庫 ページ313P

ISBN 9784796687874(4796687874)

C-CODE 0193

完全なる首長竜の日

宝島社文庫 C い 8−1

乾 緑郎 宝島社 2012年01月

590円(562円+税)

第9回『このミス』大賞受賞作品。植物状態になった患者とコミュニケートできる医療器具「SCインターフェース」が開発された。少女漫画家の淳美は、自殺未遂により意識不明の弟の浩市と対話を続ける。「なぜ自殺を図ったのか」という淳美の問いに、浩市は答えることなく月日は過ぎていた。弟の記憶を探るうち、淳美の周囲で不可思議な出来事が起こり――。衝撃の結末と静謐な余韻が胸を打つ。


書店員コメント
植物状態になってしまったひととコミュニケーションをとることができたとしたら。 伝えたいこと、聞きたいことが、たくさんたくさんあるだろう。 主人公は自殺を図ってしまった弟に何度もその理由を問いかけ続けるけれど、 その都度彼は夢の中でもう1度死ぬことを選び、答えることを拒絶してしまう。 「このミステリーがすごい!」大賞受賞作である本作だが、 謎解きの魅力以上に、その世界観を綴る文章力にひきこまれる。 「胡蝶の夢」という荘子の故事がキーワードとして何度か作中に登場するのだが、 今生きている世界が誰かの夢のなかの出来事だとしたら? なんて考え始めたらきりがない。 幼いころの思い出、逃げたい気持ち、失いたくなかったもの。 よせてはかえす、夏の海の匂い、島の風景がうかびあがるような世界観にとっぷりつかって、 本当にどこからが夢で、どこからが現なのかわからなくなってしまった。 余韻の残る1冊です。 文庫担当 弥益

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