書店員コメント
★★★★☆
黒書店員 D
♪雪が溶けて川になって流れていきます
つくしの子が恥ずかしげに顔を出します
もうすぐ春ですね
ちょっと気取ってみませんか
キャンディーズの「春一番」じゃないが、スカイツリーは雨後の筍のようににょきにょき伸びてる。ところが忘れちゃいけない、東京駅丸の内駅舎の屋根もだいぶ工事が進んできている。それこそ土筆のように先がちょびっと見える。
あの関東大震災にも屈しなかった強固な鉄骨煉瓦造は免震化工事を施したSRC造で増築する。外観のみならず細かい飾りまで復元しており、辰野金吾の設計通りの姿が再び蘇る。ステーションホテルは秋になるらしいが、駅舎は先に完成予定。なにぶん駅なんで丸ビルのように行列なんかはできまいが、三菱一号館含め煉瓦建築の美を堪能したい。
あの八角屋根もなくなってしまえば懐かしいが、鹿島のHP見る限り今度のドームの吹き抜けは実によさそう。東京駅の沿革をきちんと学んでから見ると喜びもひとしお。簡単な本なら藤森照信「建築探偵の冒険 東京篇」を。東京駅を土俵入りと評するのは彼くらい。
黒書店員 D
東京の南北を貫通して、新橋と上野を結ぶ鉄道が計画されたが、すでに市街化していたため、踏切のない高架鉄道を建設することとなった。赤煉瓦のアーチ橋と鉄桁を組み合わせた最新式の高架橋は、ベルリンをモデルとし、ドイツ人技師の指導を受けながら完成した。そして、大正3年には赤煉瓦の東京駅が完成し、日本の玄関としての風貌を調えた。新しい都市鉄道を実現し、世界に誇る停車場を建設しようと考えた明治時代の鉄道技術者たちの志を、膨大な資料を基に浮き彫りにしたのが本書。上巻では、高架鉄道と中央停車場がどのように進められたかを振り返り、下巻ではそれがどのように実現したのかを明らかにする。