新宿店の児童書コーナーは熱い。今、特に熱い。
それは売り場担当者からの熱烈ラブレターフェアを開催している(2010年6月30日17時をもちまして終了)からです!
今回は、12人の女性作家さんに的を絞って担当者から難しい「質問」を織り込んだラブレターを送りました。
難しい質問―幸せだなあと思う瞬間を教えて下さい。であったり、舞台は好きですか?であったり。
とっても曖昧な質問に、きっとこの作家さんなら上手に答えてくれるはずとの期待を込めて。
さて、どんな返事が返ってきたのか。もちろん、それぞれの個性あふれる美しいお返事ばかりです。ウェブで少しだけ、ご紹介します。
[ジュンク堂店員からの手紙]
幸福の人
松成真理子さま
じんわり、しみいるような絵を描かれる松成さん。
ページをめくるたびにたちのぼる気配があたたかくて、優しくて…。
『せいちゃん』の満開の笑顔とか、『かさじぞう』の金色に輝くあの幸福感とか。
松成さんの絵本を見ると自分の中の黒い部分が
浄化されていくような気がするんです…(笑)
質問です。
幸福だなあと思う瞬間を教えてください。
[松成真理子さんからのお返事]
自分に向かって笑顔の人がいる幸福感
ごはんがおいしいとか、今日ともだちにあうとか、虹を
見たとか、だれかと手をつなぐとか、どこもいたくない
とか、気がつかないくらいひっそりとそばに居るもの。
安心なことのすべて。不安じゃないことのすべて。
まつなりより
[ジュンク堂店員からの手紙]
舞台を魅せてくれる人
大島真寿美さま
大島作品の立体感は、まるでお芝居をみているような気持ちになる。
きっとここで暗転して、スポットがおりたら役者がしゃべりだすんだ…とか。
そして、舞台をみている時のようなあの高揚感。大島さんの本を読むといつも、自分なら誰を演じ

たいのか、
ついつい考えてしまう(笑)。
ちなみに『ちなつのハワイ』なら“おばあちゃん”
『すりばちの底にあるというボタン』なら“雪乃”です。
質問です。
舞台は好きですか?
好きな作品があれば教えて下さい。
[大島真寿美さんからのお返事]
お手紙どうもありがとうございました

“自分なら誰を演じたいか” そんな読み方があったなん
て! とまじめにびっくりしました。 ひや…
でもそれって楽しいかも。
新しいあそびを教えてもらった感じです。
私は誰を演じたいのかな?うーんうーんうーん(考え中)
質問の答え…
舞台は好き…でも生モノなのでどれが好きっていうふう
じゃないです 大島真寿美
[ジュンク堂店員からの手紙]
無限空間に連れ出してくれる人
堀川理万子さま
どうして、こんな風に描かれるのだろうといつも
思う。
例えば、奇想天外な構図とか、光を含んだ
色種類もの、黒の表現とか…。
一度でいいから理万子さんの頭の中に入り込んでみたい。理万子さんの目で物を見てみたい。
理万子さんにかかるとありふれた日常にひそむスキマから、無限の空間に連れていかれてしま
うような気がするのです。
まるで、“アリス”です。
質問です。
限り無いものって何だと思いますか?
[堀川理万子さんからのお返事]
わたしたち人間の…

限り無いもの… うーむ。
もっと先へ、もっと遠くへ、もっと強く、もっと速く、
もっと美しく、もっともっと…
そういう気持ちこそ限り無いものですよねー
それってすなわちわたしたち人間のココロですよね。
求めて求めて限り無く求めて、さいごに何か小さなもの
でもいいから見つけたいですね。 堀川理万子

【フェアの本棚からピックアップ 「いとおしいものを紡ぐ人」 かとうまふみさんの本】
トッキーさんのボタン(かとう まふみ 著/イースト・プレス)洋服からおちちゃったボタンが持ち主を思って涙を流す。でも、泣いてばかりいられない。
ふんぜんと立ち上がり持ち主のもとへ戻るのだ!ひたむきなボタンの気持ちがいとおしい1冊。
<< かとうさんへの質問は「今一番いとおしいものは何ですか?」です >>
フェアの本ではありませんが、ふんぜん話の古典といえばこの絵本。かしこいビル(ウィリアム・ニコルソン 著 /ペンギン社 )
持ち主のメリーに置いていかれてぼうだの涙を流す衛兵さん人形のビル。
ふんぜんと立ちあがり…!!ビルの気持ちが衝撃的な本。