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UとQと…Left-Right
UとQフェア
     (池袋店でのフェアは終了しました)

店員のひとこと

管啓次郎の「潮を打つように本を読みたい」という一編のエッセイがある。それは未知の大陸・白水社の文庫クセジュとUブックスへの誘いだ。
Uブックスはなにより『ライ麦畑でつかまえて』が知られている。馴染み深い人もいるだろうが、文庫クセジュはどうだろうか? そもそもフランスの大学出版局が構想した「百科全書」のシリーズなのである。
その名の由来は、モンテーニュの言葉Que sais je、すなわち、「私は何を知っているか?」という問いかけだ。

「クセジュの本は、日本語が自明のものとしている『世界』の輪郭を打ち砕いてくれる。独特な広さ」
と管さんはすすめる。
秘密結社、イスパノアメリカ、バスク、クレオール……こんな魅惑的なキーワードが目白押しな新書シリーズは他にあるまい。 さっそく管さんにお願いして、お気に入りの「UとQ」をセレクトしてもらった。
さあ、ポケットにUとQをつめて、潮を打つように本を読みにでかけよう!

管啓次郎さんによる推薦コメントつきの本はこちら

すべては消えゆく
『すべては消えゆく』アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ 著

フランス語は学んだもののフランス知らずのぼくには、パリはいまも魔都。
謎めいて過激にエロティックなこの都市の姿を知るには、この卑猥な夢のような小説を読まなくてはならなかった。訳文の流麗に瞳孔が開く。

郊外へ
『郊外へ』堀江 敏幸 著

日本現代文学最重要の作家の一人である堀江敏幸、事実上のデビュー作。
小説ともエッセーともつかない文章が、パリ郊外をどこでもない場所へと変える。強烈なマジックが漂う。
魂の形について
『魂の形について』多田 智満子 著

ヒトの想像力を語るには千年、二千年、三千年の幅をもたなくてはならない。東西の古典をたずね、魂の正体を探る。
言葉を手がかりに歴史をさまよう詩人の冒険に、目を閉じてついていこうか。
屋根の上のバイリンガル
『屋根の上のバイリンガル』沼野 充義 著

アメリカ東海岸のスラヴ語系やイディッシュ語系移民の宇宙は、ぼくにはもっとも縁遠い世界だった。
そこをベースキャンプとした若き沼野さんの、多言語文化への旅。言葉への好奇心と愛がハートに火をつける。
香辛料の世界史
『香辛料の世界史』リュシアン・ギュイヨ 著

香辛料の歴史は世界発見の歴史であり、舌と幸福の複雑化の歴史でもあった。ページごとに異なった味わいが立ち上る。香りが漂う漂泊の心に身をまかせたい。
ジプシー 新版
『ジプシー』ニコル・マルティネス 著

誰なのか、かれらは。どこから来たのか、どんな生活を営むのか。謎の民族ジプシー(ロマ)の歴史と文化への、最良の入門書。
コルシカ島
『コルシカ島』ジャニーヌ・レヌッチ 著

いちばん行ってみたいフランス、それはこの地中海の島!
いまだにフランス人にとってさえ「日本とおなじくらい未知の土地」といわれるとワクワクする。地中海にそびえる山、海にまで漂う樹木と花の香り。その全貌を教わろう。
クレオール語
『クレオール語』ロベール・ショダンソン 著

言語はクレオール化する。カリブ海でも、インド洋でも、太平洋でも。
そのメカニズムを素描しつつ、世界文化の混成系に接近しようと試みる。ピジン・クレオール言語の世界を見渡す展望台だ。
洞窟探検入門
『洞窟探検入門』エリック・ジッリ 著

洞窟というとフランスというイメージを、なんとなく抱いていた。そしたらやっぱり、洞窟の深さ世界1位も2位もフランスにある。
洞窟探検というマニアックな地獄下りへの本格的手引き。閉所恐怖のぼくには想像するしかない世界だけど。

    
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下記トークセッションは終了しましたが、現在トーク内容をアップするべく準備中です。
しばしお待ちくださいませ。2010.07.07

「UとQ」フェア(白水社)開催記念 Uと読みたい?Qトな本たち!
管 啓次郎(詩人・翻訳家)×清岡 智比古(フランス文学者)
■2010年6月26日(土) 19:00〜(こちらのトークセッションは終了しました) 


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